リコンプという考え方
はてさて、いかがお過ごしでしょう。
インプルーブトレーナー マットです。
「体脂肪を減らしながら、筋肉を増やす」
これは、多くのトレーニーはもちろん、トレーニングに馴染みない方々も
思い描く理想です。この理想的な方法は
「リコンプ」
と言われています。
これまで、この理想的な方法は薬をもってしなければ、
成し遂げられないと考えられていました。
しかし、2011年にノルウェーのスポーツ科学大学の研究を始めとして
多くの研究で薬を使用していない
「ナチュラルトレーニー」であってもリコンプは可能であると示されました。
今回は、リコンプ達成のために意識すべきことを綴ります。
1、体重はゆっくり減らしていく
筋肉をつけながらかつ、体脂肪も減らしていくためには
ご自身のメンテナンスカロリー(体重が減りも増えもしないカロリー)
から500キロカロリー程度減らした、わずかなカロリー不足の状態で生活する必要があります。
カロリーを多く削れば、それだけ体脂肪の減りも幾分か速まりますが、
同時に筋肉の合成能力も低下し、筋肉を増やすことはおろか、
筋肉を維持することが難しくなります。
具体的な数字を綴っておきます。
2010年アメリカでの研究(オックスフォード大学)より。
摂取カロリーを20%ほど低下させてしまうと、
それに伴い、筋肉を合成する能力が20〜30%低下するとのこと。
そして、お次は
体脂肪・体重を減らすペース。
ただ、よくある体脂肪計測つきの体重計は正確ではないので、
体脂肪は「鏡」でチェックするとして、
わかりやすい体重の減量ペースを綴ります。
結論。
週に体重の0.7%の減量
2、十分な高タンパク食を摂る必要がある
十分なたんぱく質量とは?
2017年カナダのマックマスター大学の研究から
体重の1kgあたり1.6グラム以上のたんぱく質摂取は必要ないとのこと。
しかし、リコンプに成功した複数の研究では
体重1kgあたり2.4〜3.4グラムのたんぱく質を摂取していることが多いです。
ただ、「体重に対してこのグラム数が正解!」というのは未だ断言できないので
体重1kgあたり2グラム以上から試してみて、不調がなければ3グラムほどまで
少しづつ増やしてみることをお勧めします。
3、トレーニング内容に変化を加える
この工夫は、ある程度トレーニングを継続し
それぞれの種目のフォームが形になってから使えるテクニックなのですが…
2019年ブラジルで行われた研究より、
現在習慣的に行われているトレーニング内容に変化を加えることで
筋肉に新しい刺激が加わり、筋肉の成長速度を加速させることができるからです。
変化というのは、種目を変えるだけではなく
- 種目の順番
- トレーニング頻度
- セット数
などの変化でも、もちろん効果があります。
思うに、毎度種目を変えるというのは大変なので
セット数やセット法の変化のほうが変化させやすいと思います。
では、今日はここまで、ごきげんよう。